10年彼女
かわもと、みなみ。

李梨とは似つかない名前だ。

あたりまえだけど。

その子を見て恭弥が俺を見る。

分かりにくいが、驚いてるようだ。

やっぱり、恭弥から見ても李梨に似てるんだな。

「美波…ちゃん?神田順です。」

「有沢恭弥。」

「あ…よろしくです。」

その日から6人でいることが多くなった。

静かだった俺の日常は、

蘭によって破壊された。
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