草食系鈍感彼氏の射止め方

2年になったばかりの春、
春物の服が欲しくて新京極へ出かけたことがあった。


そしてそのとき新京極の中にあるお寺で落語をしていることを初めて知った。

へー。
「落語奉納」って言うのか。


アタシはそのお寺の説明の札を食い入るように読んだ。

初めてのその言葉にわくわくしたけれどどうもその行事は秋に行われるらしい。

お寺で落語とかって面白そうだなあ。


秋になれば…。

行ってみたいなと思ったけれどでもどうせアタシひとりで行ったって…。

どうせ高校生みたいな人もきっといないし。


そう考えたら場違いのような気がした。


「やっぱひとりで落語奉納とかって無理かー」

そう独り言をつぶやいてそのまま帰ろうとしたとき響に声をかけられたのだ。






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