草食系鈍感彼氏の射止め方
「あ、これからどうする?」
響は最後の一口のハンバーガーを食べてアタシに聞いた。
いつもいつも忙しく過ごしているから一緒に落語聴いて
「はい、さよなら」
なんてことも多々あったから。
だからそう聞かれてすごく嬉しかった。
今日はまだ一緒にいれるのかな?
それでも照れから平静を装って
「時間あるん?
大丈夫?」
とアタシは少しお姉さんぶって聞き返した。
「ヘーキヘーキ」
響はさっきの噺家の口ぶりをマネしながら答える。
アタシはそんな彼に笑う。