草食系鈍感彼氏の射止め方

「じゃあ、どっか行く?
それともこのままでもう少しのんびりする?」


そう言いながらアタシはストローをくわえたまま天井を見つめて考える。

うーん…。
急に言われていい案も浮かばないしなあ。

一緒にいれたら別にそれはそれでいいんだけど。

でもそれはアタシの希望であって…。
響はどうだろう?


「ここでのんびりもええけどなぁ。
設楽の方はなんか希望ある?」


アタシ?
だからアタシは一緒にいれるのならなんだって構わない。


「…そやなあ、
やっぱりせっかくなんやからどっか行こ。な?」

アタシが答える前に彼が決め
そしてトレイを持って立ち上がる。


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