mixed Emotion
そして最後に、

「ま、とにかく私は彼女として最後につかさのおせっかいやきたかっただけだから!じゃあね」

と、帰り際は潔く、突風のように去っていった。


階段を降りて行く足音が、やけに脳に響いて残った。


私は混乱していた。


理香ちゃんはふぅ〜っとため息をついてから、

「あの子多分…」

と言いかけてやめた。



うん、あの子多分…


ずっと泣くのを我慢していたよね。
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