mixed Emotion
美玖が電車を降りたのが見えたので、私は柱から離れて歩みよったが、制服の半袖から見え隠れしている包帯を見て私は愕然とした。

まさか…。

「美玖…」

目が赤く腫れている。

「彼氏に、会ったの…?」

美玖は顔を斜め下に向けて唇をぎゅっと結んだ。

「何で…」

何で美玖?

何で会っちゃうの…?
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