キミは許婚


「……っどうしよっ……止まんない……」


「……ほら、ハンカチ」


「持ってるもん……ひっく……」



差し出してくれたハンカチを断ると聖はまたため息をついて、でも少し笑って外の景色を見ていた。




しばらくすると、涙がおさまってきたので深呼吸をして気持ちを落ち着けた。


そして冷静になったところで改めて考える。



「……あたし、なんで泣いたんだろ……」


「わからないのか?」



聖は怪訝な顔で聞いてくる。



聖はわかるっていうの?
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