キミは許婚


「ち、ちょっと待ってよ! お父さん! 許婚なんて話、初めて聞いた!」


「いや、いつ言おうかタイミングをだな……」


「言い訳いいから! しかもそれがいきなり二十歳になったら結婚って!」


「なんだ……納得できんのか?」


「できるわけないでしょ!?」



父は興奮しているあたしの腕をぐいっと引っ張り、上条さんから少し離れて小声で話し始める。



「あの上条さん……超有名大学出身だぞ? それに知っての通り社長! そして185センチの身長!」


「……何が言いたいの?」


「このご時世に高学歴、高収入、高身長! 三高揃った良い男なんて絶対他にはおらん!」



あたしを掴む腕に力が入ってる。
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