キミは許婚
聖は諦めたようにため息を吐き出すとあたしを見てきた。
「女がいるっていうので、ネタになるわけか」
「……大変だね」
「他人事だな?」
「他人事だもん」
あたしのその言葉が気に食わなかったのか、眉を寄せて細めた目であたしに視線を送ってくる。
「もう他人事じゃないだろ」
「え……?」
素早くあたしの手を取ると、撮ってくれと言わんばかりにカメラマンの前へ姿を現した。
ちょっと待って!
……手が、恋人つなぎになってるよ!?