キミは許婚


顔を左右に大きく振って否定する。



「あらぁ。聖さん結構やることやりそうなのにね。恋愛は奥手なのかしら」


「…………かもね」



奥手なんてもんじゃない。


早すぎるくらい手は早いけど。


詮索されるのもイヤなのでそういうことにしておいた。



母についてリビングへ行くと、いつもならいるはずの姿が無かった。



「あれ? お父さんいないんだ。書斎?」


「いいえ……寝室」


「寝室?」



夜とはいえ、まだ寝るには早い時間。


そんな早い時間から寝室って……。
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