キミは許婚
寝返りを打ちながら大きなため息をつく。
「聖があたしにこだわる理由って遺言しかないよね……」
業務提携っていうメリットもあるけれど。
あたしと聖の結婚がなくてもお互いのために提携してそうだし。
聖が遺言なんて言い出さなければ……あたしと聖が出会うことはなかったんだ。
そんなことを考えていると机に置いていた携帯が鳴りだした。
画面に写し出された名前を見てあたしは飛び起きた。
「え! 聖!?」
テレビ電話でもないのに、身なりを整えてから慌てて通話ボタンを押す。