キミは許婚


「誘ってる?」



ほら。


聖のスイッチがオンになった。



ニヤリと笑って空いていた腕をあたしの腰に回す。



……まずい。


完全に体勢が整ってしまった。



「さ、誘ってるわけないでしょ!? 聖が強く引っ張るから倒れ込んだんじゃない!」


「誘ってると言ったらいい度胸だと思ったんだけどな。ご褒美にキスでもしてやったのに」


「そんなのご褒美じゃありません!!」



あたしは聖を押しのけた。


思ったより聖の縛りは強くなくてすんなりと距離がとれた。
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