キミは許婚
でもあたしの思う通りに連絡をくれるはずもなかった。
一か月がたっても電話もメールもない。
ベッドに腰掛けて携帯を眺めるが、ウンともスンとも鳴らない。
「なんなのよ……! あたしに待ってろ……なんて言ってたくせに」
あの日の会見を思い出す。
乱れた髪に上から目線の発言。
まさにあたしが知ってる聖だった。
「……あたししか知らない聖だったのに……ってそんな嫉妬はどうでも良くて!」
一人で恥ずかしくなったあたしは、壁に枕を投げつけた。