キミは許婚
気が付いたら去ろうとしている男の人の腕を掴んでいた。
「あなた……まだ若いですよね?」
「……まぁ……」
「……未熟な上にやる気のない社長なんて最低ですよ! よく社長なんて引き受けましたね!?」
「…………」
男の人が呆然とするのはお構いなしにあたしは言葉を続けた。
「あたしだったら、そんな覇気もない、暗い顔した社長の下で働きたくない!
一度、ご自分見直してから出直したらどうですか!?」
言うだけ言って、あとは男の人を突き放すように玄関を閉めた。
――――あたしはこのことがきっかけで、気持ちを入れ替えることができ、
あたしの想いが伝わったのか、その後文化祭や他の行事は順調に進めることができた。