キミは許婚


――――あたし、三年前、聖と出会ってました。



嫌な思い出をたどっていたらたどり着いた人物、それが聖だった。



しかもあの、血も涙もない娘はあたしのこと……。



自分で自分に落ち込む。


過去の自分の口を塞いでやりたい。



「ひ……聖……ごめんね……あたし、その時、何も知らなくて……」


「いや、その通りだったんだ」


「え?」


「確かに覇気も夢もやる気もなかったけど……明に会って、明の言葉で変わったんだよ、俺は」


「あたしの言葉で……?」



正確には先生の言葉だけど……。
< 481 / 533 >

この作品をシェア

pagetop