キミは許婚


『まだ私に慣れていなくて噛みついてきますがね……その内、私無しじゃ生きられなくなりますよ』



そう言って聖は視聴者に向かって、いやきっと、あたしに向かって微笑んだ。



「今絶対、株価下がった!」


「何の話?」


「……こっちの話」



テレビから目を逸らしても頭から離れない聖の笑み。



「もう哲太! チャンネル変えよ!?」



このまま聖を見続けてたら、チャーハンで幸せになった気分がどこか遠くへ行っちゃうよ。
< 82 / 533 >

この作品をシェア

pagetop