キミは許婚


「私は上条聖(かみじょうひじり)と申します。よろしくお願いしますね」



涼しげな顔立ちから、ふわりと優しく温かな笑みを零している。



男の人なのに……キレイ、だなんて思えちゃう……。




「かみ……じょう、ひじり……さん」


「はい」



その人に目が釘付けで、頭がポーッとしたまま、名前をただ反芻した。


そんなあたしを見て、さっきよりも顔を緩めてくれる。

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