キミは許婚


「なんかその娘……明に似てるなぁー」


「え……えぇ!? 哲太!? 何言ってんの!?」



ボーッとテレビを眺めながら隣に座っていた哲太がポロリと零した。



あたしと、非情な娘が似ていると!?



「強気なとこ、似てね?」


「似てない! あたしは辛い気持ちの人にそんなキツイこと言わないもん」


「でもさ、もし、上条社長が両親亡くして、やりたいことも出来ずに社長の座についたっていう情報を知らなかったとしたら?」


「え~……?」



そうなると、ただの社長交代の挨拶。



……となると……やる気のある態度であってほしい……。
< 90 / 533 >

この作品をシェア

pagetop