俺様キャラでは萌え足りない


「男か?」


「はい?私は女ですが」


「知っている、このメス犬が。俺が聞いているのは佐藤についてだ」


「あー、佐藤先生は男でして、国語教師の」


「俺の前でよくもぬけぬけと別の男の話が出来るな」


「……………」


ええぇ、と反応する声が出なくなるほど唖然とした


いや、敵は何枚も上手(うわて)だ


私の想像を遥かにこえやがる


「あの、ですね。佐藤先生は既婚で、多分今六十才はいっている……」


「まだ話をするか、お前は。他の奴などどうでもいい。俺だけを見ていろ。お前の主人はこの俺だ」


弁解の余地なし


駄目だこれ、と悪くない私が身を引いてしまう


脳内の中ではもうお花畑だった


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