少女マンガ的妄想
「そういえば、ルビー今日は午前中どこ行ってたの?サボり?」

緑はもはや勉強する気がないのか、すっかり手を止めて流備に話しかけた。

「は?昨日の夜に電話しただろ?こないだのエメラルドの件で、市長に呼ばれたから学校遅れるって」

「そうだった。それでそれで?なんのご用事だったのかな?」

「あぁ。これもらってきた」

そういって流備は胸ポケットの手帳から、カードを取り出して緑にみせた。

「市長特別容認許可証っていうんだって、このカード。エメラルド捜査において、好き放題できる。まぁ免罪符だな」

「めんざいふ?わかった!ちょっと辛い博多のお土産!!」

「それは、めんたいこ。つまり水戸黄門の印籠みたいなもんだな。ってちょっと違うか」

緑は水戸黄門の印籠と聞いてよろこんだ。

「すっごいねー。それって、むちゃくちゃすごいって事だよね?だって副将軍だもんね?」

「まぁ…な」

「でも、ルビーはあんまりうれしそうじゃないね?」


それをきくと、流備は大きくため息をついて答えた。



「緑には隠し事はできないな」




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