ココロノカケラ
「何だったんだろう、あいつ、
キリカのストーカーとか?」
すっかりいつもどおりに
戻っているソウマが言った。
「だって、身に覚えがない。
案外ソウマのストーカーだったりして」
「やめてくれ。
脅かすつもりはないけどさ、
キリカのうちの泥棒もあいつだったんじゃ」
あたしはゾッとした。
「やっぱり、
母上と一緒に住んだほうがいいんじゃないか?」
「そう。思う。
でも、そしたら引っ越さないといけない。
引っ越したら、
ソウマとも会えなくなる」
ソウマはじっとあたしを見た。
「それが?」
口元が笑ってる。
「どうってこと、ないでしょ?
あんた、オレのことなんて、何とも思ってくれてないんだから」
あたしの中から、
コトバが出てこなかった。