ココロノカケラ
お隣に住んでても、

小さいころ遊んでもらっただけで、

ほとんど顔をあわせたことがない。

けど、覚えてる。

あたしも”姉ちゃん”って呼んでた。


「嬉しい~。あんまり仲が

良くないってきいて、

もう会えないかとおもってたのよね。

それがソウマの彼女になって

再会できるなんて」


「いえ、それ、違うから」
「いや、それ、違うから」


キリカとソウマは同時に突っ込んだ。


「え?何?違うの!?」


姉ちゃんはあたしから離れると、

あたしをまじまじと見て。


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