空の姫と海の王子


独り暮らしで退屈な毎日に
突然転がり込んできた玩具(海斗)

ゴミだらけの部屋の掃除

溜まりに溜まった洗濯物

すっからかんの冷蔵庫と

長い間使われなかった台所


やっといい下僕が出来たと思ったのに


「なあ、この納豆腐ってんぞ」

「納豆は元々腐ってんだよハゲ!!!」


こいつ

全ッ然使えないいいい!!!


汚い物を見るような目で
納豆をまじまじと見つめて
ひかりの前に雑に置いた


なんだかんだで
掃除も洗濯も
全部あたしの仕事だし

こいつは何考えてるのか
全然分かんないし

ちょーっと顔が良くて
ちょーっとスタイル良いからって……


バンッとテーブルを叩いて
急に立ち上がったひかりは
海斗をキッと睨み付ける


「いつまでもタダ飯食えると思うなよ!?お前を養いながらこの素敵マンションの家賃を払う余裕はないの!働け、この居候があ!!」

「………」


ここ一週間の不満をぶちまけると
海斗は食べ掛けのパンを置いて
無言でひかりを見上げた


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