顔のない恋
両親の口論は、私がベッドに入っても続くことがあり、その度私は布団を頭から被り、両手で耳をグッと押さえ、目をきつく瞑っている


喧嘩が絶えなくなってから、頭痛薬が手放せなくなった…


気が付くと、画面は歪み、手の甲にポタポタと生暖かな雫が落ちていた


流れる涙と同じく、堰を切ったようにキーボードを打ちはじめる。

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