学校トランプ
ガタッ

Qは乗っていたイスから降りてドアへ駆けだした。

バタ…ン


「――――クソッ…」


バサッ

Kは紙をばらまいた。

分かってた。

あいつが言いたかったこと――――


『あたしはただ…前のあなたに戻ってほしいだけなの――』


でも、もう変わったんだ。

あのときの俺じゃない。

Jに出会って俺は変わった。

どうしてあいつはこの計画に賛成したんだ――?

…まさか、な。

Kは溜息をついた。

4人にも、隠された過去があることを、隠された想いがあることを…

まだ夏帆たちは知るはずがない――――



「そのQってやつがいけないのね?」


死への恐怖がない少女――時雨が空想の一に話しかけていた。


「可愛子ぶってる喋り方…あぁ、だから――」


あの子なのね――

時雨は女子トイレの前で、笑みを浮かべた。



シャ――――


「孝哉――――」


涙で濡れた顔を水で洗う。

孝哉…

どうして死んじゃったの?

どうしてJokerを持つはめになったの?

何度聞いても、答えは返ってこない。

孝哉を殺したのは『日坂時雨』。

許せない…

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