学校トランプ
その日から学校へ来なくなった修平。

最初は心配して修平の家に来た友人もいたが、次第に人数は減り、遂に誰も来なくなった。


夏休みも終わり、新学期――

修平が学校に来なくなって3ヶ月。

クラスの様子は修平がいた頃と…急変していた――

学校に着いて階段を上がる。

階段ですれ違う同級生にあいさつをしたが、聞こえないのか無視されてしまった。

修平は少し気にかかったが、気にしないことにした。


『おはよう…』


優しく微笑みながらクラスに入る。

席替えをしたのか、机の配置が変わっている。

少し立ち止まって思った。

3ヶ月前までなら、自分の周りにはいつも人がいたのに…今ではみんな修平に目もくれない。

少し不信感を覚えながら、席を探した。

…席が、ない。


『誰か…俺の机、知らない?』


近くにいた男子に声をかける。

男子はちらっと修平を見た後、何も言わずに立ち去ってしまった。

同じように近くにいた女子に話しかける。

修平のことを好きだった女子の1人だ。


『話しかけないで』


その女子は修平を睨んだ後に言った。

修平は何が起きたか分からなかった。


『はい、みんな席に着いて~』


担任の先生が教室に入ってきた。


『先生…あの、俺の机…』


『あぁ、七道くん。もう来ないのかと思ったわ』


心配からきている言葉なのか分からなかったが、妙に刺々しい感じがしたような気がした。


『机はあそこよ』


窓側の一番前。

なぜか寂しげに置かれている机。
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