一線  死神は舞う
お茶が前に出され、

飲まないとわかっていても

おじぎはしてしまう。


その後、

メイドは座ることなく

ドア付近に立っていた。



「ふぅ・・・」



なかなか姿を表さない旦那様とやらに、

ヴィラのため息がもれる。



「すっ・・・すみません。


いつもならもう

お戻りになられても

いい頃なのですが・・・っ」
< 266 / 325 >

この作品をシェア

pagetop