隣の男子は秘密のイケメン君

「すいません、香坂さん。遅くなりました」



やっと琉生が帰ってきた。



「全然。お陰で瑠華ちゃんといっぱい話せたし。この間渡した書類貰いに来たの」

「それはよかった。あ、これです。はい」

「確かに。それじゃあアタシはこれでお邪魔します。またね、瑠華ちゃん」

「はい。また」



こうして香坂さんは帰っていった。



アタシが思っていた香坂さんのへの思いはガラッと変わった。



「ただいま、瑠華」

「おかえり」



思わず琉生を抱きしめてしまった。



「ごめんね、琉生」

「ん?どうかした?」

「…大好き」

「知ってるよ」



もう変な疑いはもたないよ。



ごめんね、琉生。



香坂さんにもごめんなさい…。



アタシ、しっかり琉生の支えになれるように頑張ります。




.
< 90 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop