隣に居させて [短編]
帰り道、ヒロ君はまだ私の頬の赤みを気にしてて。
「なぁ奈都。誰だよ。それやったの」
「もーうしつこいなぁ。これは転んじゃっただけだってば!」
もしうっかり話しちゃったら、あの子たちが何されるかわからない。
ヒロ君はその辺の見境ないからなぁ…
「ま、いいよ。大体想像つくし。…明日楽しみだな」
くくく、と危ない笑みをヒロ君が浮かべるから
「だっ、だめだよ!?私は大丈夫だから!気にしてないし!ねっ?」
思わずそう言ったら…
「や―っぱ誰かにやられたんじゃん♪」
「……ぁ。」
そう、にっこり笑って言われた。
つい、口を滑らせちゃった…。
でも……
「ヒロ君がこんなに心配してくれるなんて思わなかった!
ありがとね?」
殴られた痛みも忘れちゃうくらい、幸せな私。