隣に居させて [短編]
「まさか…ヒロ君って…。私のこと好きなのっ!?」
「……。」
だって、そうだよね!?
今の流れではそうなるよね!?
でも、そう聞いたのに、返事はなくて。
だけど代わりに、どんどん早くなってるヒロ君の心臓の音と、熱くなっていく体温が私を安心させてくれた。
「あはは…!ヒロ君かわいいね!」
そう言って私は、ヒロ君の前で何年ぶりか分からないけど、笑ってしまった。
「調子のんなよ、あほ」
なんて真っ赤な顔で言われても説得力の欠片もない。
「はいはい、ごめんね?」
私はその時久しぶりに、ちゃんとヒロ君を見れた気がした。