こんにちは、バカップルです。
砂浜を走って司に飛びついた。



「明日帰るから!!」

「ん…」

「だから今日だけ!!カヨ姉さんに怒られて?」

「あはっ!!わかった」



携帯を取り出した司が寮に電話をかけた。



『カヨ姉、今日は帰れない。説教ならあとで聞くから。明日の朝帰るから探さないでください』



それだけ言って電話を切った司は電源を落とした。



寂しそうな笑顔…。



「芯、秘密基地行こうか」

「うん…」



季節はもう11月。



秘密基地は物凄く寒い。



夜ご飯も食べてないあたしと司は空腹のまま秘密基地に向かった。



何回来たかわからない場所…。



あたしと司の空間…。



「どこに引っ越しですか?」

「あっ!!それ聞いてない!!」

「バカ…」

「えへっ…」

「まぁどこでもいいけどな。海渡ればすぐだろ」

「イジメられたら駆け付けてくれる?」

「芯チャンならイジメられないから…」



司の腕枕で板の上に寝転んだ。



< 199 / 622 >

この作品をシェア

pagetop