こんにちは、バカップルです。
マンションから少し離れた場所。



ここ、駅です…。



「司?イルミは?」

「反対方向だけど?」

「えぇぇぇ!?さっき近くに用事あるって…」

「あんなふうにでも言わなきゃタクシー代よこされてただろ」



バカ…。



イルミ…。



期待するんじゃなかった…。



「芯?」

「もう諦める…」

「今年は残念だったな」

「見たかった…」

「来年一緒に見よう?で、今からケーキ買って家で食う!!」

「うん…」



司って優しいんだよね…。



それはわかってるもん…。



電車に乗って近くのコンビニで買ったケーキを手に司の家に帰った。



「マジで直リンっておもしれぇ!!」

「イオリンだって冗談しか言わないじゃん!!そんな人だと思わなかった!!」

「いいノリしてんね、直リン」



なんかすっごい嫌な予感…。



この声ってさ、確実にあたしの聞いたことある声。



「直之君!!なんでいるの!!」

「おかえり芯!!」



パパの直之君がいる…。



一緒にお風呂入れないじゃんか!!



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