トワイライト
 たが現状で出来うる限りの治療を施したが美佳はそのかいもなく間もなく息を引き取った。

 この時の日向の嘆きようはあまりにも悲愴ではた目から見ても心に迫るものがあった。

 裏を返せばそれほどまでに日向は美佳を深く愛していたのだ……。

 そしてこの時わずか生後1歳にも満たない美佳の忘れ形見である息子の佳隆(よしたか)はやむを得ず日向の母親である亜沙子(あさこ)に預けられた。

 そしてしばらくは男手で育てられない息子を預けた実家の元へと日向は通う事となった。

 こうして妻の美佳が亡くなり母親の死など到底理解出来ようもない我が子の無邪気な笑顔は、時として仕事でくじけそうになる日向の心を励まし幾度となく救ってくれた。
 そして又仕事で1日の大半を会社で過す事が多かった日向にとって、理子の秘書としての細やかな気配りはやがて公私共に日向の精神的支えになっていった。

 やがてそんな日向と理子は自然な成り行きでもって男と女の関係になった。
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