風の吹く町
叔父と向かい合って座る尚翔。

叔父は優しく、だけど
しっかりした目で
尚翔を見つめながら言った。

「悔しかったか?」

「…ん。」

「足の事、多分きっと
これからも言われる事が増えると思う。
その時いちいちキレて
今日みたいになっていてはダメだ。」

「…我慢しろって?」

「そうじゃない。
対処法を覚えろと言っているんだ。」

「対処法?」

「足の事を引き出して
ナオの事を悪く言う奴は、
心の狭い奴なんだ。
そういう奴をいちいち
気にしていたらキリがない。
無視する事も大切。
ナオの周りに居てくれる人達は
そういう奴ばかりじゃないんだから、
側に居てくれる人たちを大切にしなさい。
そしたら、周りも
自然と気にしなくなる。
それにはお前も努力が必要だ。
足の事気にして落ち込んだりしない事。
明るく笑って生きるんだ。
まぁ、なかなか難しいかもしれんが…
やってみる価値はあると思うぞ。」

「…解った。」

「後で叩いた二人に
直接謝りなさい。
そして、解決したら
関わるのを止めるんだ。」

「解った。」

尚翔がそう返事をすると、
叔父は少し笑って
尚翔の頭をそっと撫でてから出ていった。
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