そのコップは空(ソラ)だった。



「須川さーん!あたしらにも貸してー!次の時間、英語なんだよねー。」


「うん、いいよ。」


私は隣のクラスから来た女子に渡す。



「お前、少しは自分で訳せよー。」



隣にいる黒住くんが口を尖らす。



「あんたも人のこと言えないでしょ。」



「見られてたか…。」


「当然☆」





楽しそうに会話している。


やっぱり凄いなぁ…黒住くんって。


皆とお友達になっちゃってる。



ってことは…私も彼のお友達になれたのかな?



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