そのコップは空(ソラ)だった。


“嬉しい”


その想いがいつの日か


“私なんかに”

“贅沢者だ”

“私は貴方に何もしてあげられないのに・・・”


という申し訳ないという気持ちに変わっていた。



だから、感謝の言葉を言うのをためらった。


言ったら偉そうに思えるから。



だけどそんなんじゃなくて


彼は私に


優しさを教えてくれたのかもしれない。


< 194 / 258 >

この作品をシェア

pagetop