時 空 堂

┣過去


 かちこちっ、かちこちっ

 時計の音が、やけに耳につく。

「ハッ」

 眠っ・・・ていた?

 目をこすり、口元を触る。

「なーんだ、夢かぁ。そうだよなぁ、行けるわけないよな過去なんて」

 自分に納得させるよう、一人で話す。

 軽く伸びをし、目の前の机の上に目をやる。

「んっ?」

 そこには、教科書やノートが散乱していた。
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