幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
玲はすぐにあたしの方に来てくれた。
…泣き崩れているあたしに
悲しそうな顔をしている雄太君。
この状況を見た玲は、あたしの肩を触ると同時に、雄太君を睨み付けた。
「…光里に何をしたの?」
雄太君はそんな玲にも動じず、泣き続けるあたしを見てきた。
「俺、戻る。
さっき言ったことは忘れろよ。
あと…お前の事、気に入った」
…はい?
「ちょっ…待ちなさいよ!!」
あたしの叫びも虚しく、雄太君は出て行った。
まだまだ聞きたい事がたくさんあったのに。
そんな事を思っていると、あたしの視界に玲が入ってきた。
「うわっ…!!」
あたしの目にドアップな玲の顔が映り、つい大声を出してしまう。
そんなあたしを見て、玲は優しく微笑んだ。
「そんなに元気があるなら、大丈夫だね。
あの編入生に何かされなかった?」
玲の一言にあたしはドキっとした。
…言われたけど、雄太君は忘れろって言ってたし、言わない方がいいのかも知れない。
「大丈夫、何も異常はないから!」
あたしは咄嗟に玲に嘘をついてしまった。
…ごめんね、玲。
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