幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
佳奈ちゃんとの間に会話が無い状態で連れて行かれたのは、屋上だった。
正直、これから何を言われるか凄く不安だった。
…でも、大丈夫だよね?
あたしには、このラブリングがあるから。
佳奈ちゃんに気付かれないように、あたしはそっと右手の薬指を左手で押さえた。
「…佳奈ね、ずっと小原さんに隠してた事があるの」
あたしの事を真剣な表情で見る佳奈ちゃん。
こんな佳奈ちゃんの表情、初めて見た。
「驚かないで聞いてね。
…佳奈と依知、婚約してるのらしいの」
「…え?」
突然言われた言葉に、あたしは言葉を失う。
…でもこれは、佳奈ちゃんがいっちゃんとあたしとを引き離す為に嘘をついてるに決まってるよね?
「佳奈のお爺様、とある会社の社長なの。
それで、佳奈と依知は小さい頃に婚約していたらしいの。
だから、依知と別れてくれない?
社長の孫の婚約者が二股とか、他の従業員に示しがつかないじゃない」
全てを話した佳奈ちゃんは、あたしに対して勝ち誇ったような笑みを浮かべてきた。
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