流れ星



一生懸命、口から出た言葉。
脆くて儚くて触ったら壊れてしまいそうなこの関係。


ダメだったら…別れるから。


精一杯の香織の決断だった。

良太が香織の方を向いた。
香織はというと良太の反応を怖がってそっちを向いていない。

堪え切れない涙が瞼を越そうとするのが見えないように目元に手を当てる。


と急にその腕を良太が引っ張った。
香織は何が何だか分からないという表情をしている。


は?…え?何がどうしてこうなったの?


意味が分からないのも無理はない。
良太自身も少し困惑していた。

俺の気持ち…伝えないといけないよな…

そんな思いに動かされるように口を動かす。


「俺…」



良太が話し始めた。


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