俺様のち王子。[完]


空は私の心に反比例するかのように、雲一つない晴天。

普段なら嬉しいハズの天気も今日は、憎い。


おまけに初夏という季節のせいか、ムシ暑い。


はあ。

一段とやる気を失せる私。



、に対して

成を含め女子達はさっきから
キャーキャー喚いている。



「わーっ!男子バスケやってるよーっ!カッコイ-っ!」

「きゃーっ!神谷様ーっ!」

「わーっ!さすが男子っ!スピードが違うねっ!」

「パスパスーっ!!」


その声達に私がコートに
目を向けたその時―――





―――――バコン!!!



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