先生にキス〈3〉
「…反対してないってこと?」


「当たり前でしょ!だって幸歩が好きな人だもん。幸歩が選んだ人なら大丈夫。反対する理由がないわよ。」


お母さんは、私の頭を撫でる。



「たとえ、世界中の人があなたたちの付き合うことに反対したとしても、お母さんは二人を応援し続ける。幸歩には好きな人と幸せになってもらいたいの。」



お母さんの言葉が苦しいくらい胸の奥に響く。



“好きな人と幸せに…”



離婚する数ヶ月前から、よくお母さんが私に言っていた言葉…。




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