先生にキス〈3〉
「なんで私まで……。どちらかが隠れていれば、いいじゃないですか!」



「いいじゃん。一人で隠れるよりも、こうして二人で隠れれば、それだけ和丘の近くにいられる時間が増えるんだから。」



私の髪に先生の手が触れる。



「ちょっと先生…っ!」


反動で私はカーテンを大きく揺らす。



「和丘、足音が近くなってきたんだから、大人しくしてろよ。」



先生は囁くように耳元で話す。



先生がこんなに近くて、大人しくしてろって方が無理です…!!



「悪いけど、カーテン揺れないようにさせてもらうからな。」



先生は、片方の手を私の頭の後ろに、もう片方の手を私の腰に回すとギュッと強く抱きしめた。



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