特等席はアナタの隣。
とろけるように甘く、そして、楽観的な和泉君とは裏腹に、私は1人焦っていた。

「和泉君はいいよっ!!教室帰ったらクラスや女子の皆さんに何て言われるか…。怖いよぉ」

うわ〜ん、とパニックになる私の頭をポンポンと撫でながらも、和泉君は笑ったまま。



「大丈夫だ。モカを攻撃する奴は俺がぶっ飛ばしてやるから」

安心しろ、と力強く抱き締めてくれる。

そんなことはさせられないけど、その言葉だけでも嬉しかった。


「…ありがとう、和泉君」


「……うん、今度こそ、守るから…」

切なそうに微笑む和泉君に、うん、と頷いた。


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