月と夜風と木魚と川と【短編】


短くなった吸いさしをサンダルの裏で消し、また歩き出そうとして、ふと月を眺め、ゆっくりと向きを変えて家路についた。


今日はもう、まっすぐ帰ろう。


探し物をする為に散歩に出た訳ではないのだから。


「得体の知れない木魚にも会えたしなぁ」


ふと漏らして、サンダルを引きずる音を響かせた。





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