月と夜風と木魚と川と【短編】


「迎えに行くから、準備して待ってて」


『いいの? こんな時間なのに? 明日の朝、早いんじゃないの?』


「俺は声だけじゃ我慢出来ないよ」


携帯を耳にあてたまま、静かに膝の中で丸まった猫を降ろし、「すぐに戻ってくるからな」と囁いて、車のキーを掴み取る。





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