電波ヒーロー


冗談っぽくそう言った伶さんに、私は再び顔を上げた。


…今日も黒縁のメガネをしている。

変身道具は、それだけ。


…そのレンズ越しに、その瞳に、私は映っていてもいい存在なんですか?




普通なら、関わる事すら叶わない存在。

テレビの向こう側の人。




「…伶さんこそ、見捨てないで下さいよー。」


…最後に彼に向けた私の笑顔を、彼は覚えていてくれるだろうか。


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