電波ヒーロー
「…え?」
ニヤニヤと笑いながら私を見る伶に、なんだか嫌な予感がした。
「由佳も一緒に入るに決まってるじゃん」
「…なっ、む、無理っ」
「無理じゃない無理じゃない。ほら、」
立ちあがった伶に手をしっかり掴まれ、露天風呂の方に連れていかれそうになって、足に力を入れて抵抗する。
伶は相変わらずニコニコしたまま、私の手を引っ張ってきた。
ずるずると伶に引っ張られながらも、抵抗をやめない私に伶の進む足が止まった。