キミのことが好きでした



僕の進学先が決まって

キミが県外での寮生活を
決めた頃

学校のあちこちには

卒業式の案内が
貼り出されていました



そして僕は

いつもと違っていた景色に
ふと気がついたのです



キミの隣に
タツがいないこと

キミの笑顔が

前よりずっと
見れなくなっていたこと



心配と不安と
少しの期待とで

僕の心は
おかしくなりそうでした



そして

あの日僕が出した勇気は

今まで生きてきた中で

一番大きなものだったと
思います





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