切ナクテ、恋シイ、ヒト。
だからアタシがここにいるといろんな人がアタシのことジロジロ見てるんだ。
あまりの身勝手な発言にコイツの背中を思いっきり蹴ってやりたい衝動にかられる。
それでもどうにかこころを落ち着かせ聞いた。
「どこ連れて行くんよ?」
「秘密」
そう言って彼は非常用の階段を上がる。
そして屋上に出るドアのところで立ち止まりポケットから鍵を取り出した。
「ウチの学校は普段、屋上は立ち入り禁止なんだ」
そう言いながら鍵を開けてドアを開く。
びゅうっと風が入る。
アタシは思わず目を塞いだ。